[マーチカップ]レースレポート
第1戦 : 2008年3月15・16日開催  【鈴鹿サーキット】

1年前には想像すらしなかったマーチカップの参戦。それが1年後には自分達が鈴鹿のスターティンググリッドに並ぶとは。コレットのスペシャル企画「マーチカップに参戦」の始まりです!

レース全般のレポートはニスモさんにお任せして、コレットのレースウィークエンドを記していきたいと思います。また事前の練習走行などの出来事はブログ「コレットのメモ帳」に気まぐれで書き込みますのでこちらもチェックしてください。

【3月14日(金) 特別スポーツ走行&車検】

07:00
生憎の雨模様のなか、鈴鹿のパドックに到着。まずはニスモ関係者様にご挨拶と今年のレギュレーションに適合するフロント牽引フックを貰いにニスモのトランポへ。

09:00
9時15分からマーチクラスの特別フリー走行が始まるが、土日の天気予報が「晴れ」だから雨の中、クラッシュするリスクを犯してまで走る必要が無いと判断。走行を行わないことに。11台ほどコースインしましたがやはりクラッシュ車両が2台程いたかな。よりによってマーチクラスの時間帯の雨が一番激しかったし。今回の目標は「完走、シリーズポイント1点」です。事前の練習でもまともなタイムでレースラップできていないので最下位が分かっている以上、なおさら雨の中リスクを背負って走る必要がありません。

13:30 特別フリー走行2回目
雨はまだ降り続くが先週の練習走行でのクラッシュ後、一度もマシンを走らせていないので各部をチェックする為にも走行することを決断。初めての雨の鈴鹿、皮むきも出来ていないレースタイヤでスピン、クラッシュするリスクがとても高い為、苦渋の決断「森君、max3000rpm、60km/hで3周してこい」と指示を出す。  走行開始。早速場内アナウンスで「91号車が明らかなスロー走行」何度も放送。モニターにもスロー走行な91号車の姿が映し出される。内心「もうちょっと速く走れる指示だしてあげればよかったかな」と後悔してもとき既に遅し。

果てしなく永く感じる3周を終え91号車ピットイン。名越「マシンの調子はどうだ、異音は、振動は」森「大丈夫です、問題無いです」名越「残り3分だ、もう一回でるか、ただスピードは上げられない」森「行きます」再度コースイン。しばらくするとチェッカー。ただなかなか91号車が帰ってこない。モニターにはスピンして止まっている車両が数台映し出される。見辛いモノクロのモニターでは色がわからずひょっとして「止まっているのはうちのマシンか」相変わらずなかなか帰ってこない。「帰ってこないってことはやはり・・・」不安はピークに達する。ああぁやっぱり3周で止めさせればよかった・・・と、とき既に遅し。

が、鈴鹿名物?ピット進入の合図音の後に数台のカップカーの後ろに91号車が!!「おおっ帰ってきた!!」あの時の不安から安心に変わった心境は言葉にならない程でした。無傷の91号車を見たときはホントに涙でそうでした。

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(後ろから2台目が91号車 無事に帰ってきました!)

15:20 車検
91号車の車検が定刻より10分早く始まりました。まずはLSDの検査から。ジャッキアップして左ドライブシャフトを抜いたところで係員が何かミッションに棒状の測定器具を差し込みます。どうやら指定のLSDが装着されているかチェックしているようです。イニシャルトルクの測定はありませんでした。 次にロッカーカバーを外しカムプロフィールやシリンダーストロークの測定。ロッカーカバーを取り付け後には圧縮圧力測定。1番シリンダーのみの測定でした。 最後にコンサルト2で自己診断結果を消去してもらい、車検は無事に終了しました。ふう〜っ。

【3月15日 予選】

13:00
定刻通りにスケジュールは進みついに予選が開始です。準備も万全、あとはドライバー頼みですが、とにかく完走が目的なのでマシンを壊さないように強く指示。名越「3周目までは5000rpmでシフトしてくれ、3周もすればタイヤグリップを感じられるからタイムアタックは4周目からだ。ただ計算上では6周目に先頭集団にラップされるから十分に気をつけろ、正味アタックラップは4周と5周のみと考えろ。ただアタックラップと言っても流すくらいに走ってくれ。スピン、クラッシュは厳禁だ」

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(作戦どおり最後尾に位置取る。天候は快晴)
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(出走直前。タイヤエアーをチェック)

13:20 公式予選
作戦通り22台中22番目に位置取り予選が始まる。順調にラップを重ねる。ただ91号車が遅すぎるのとトップ集団が予定より速いので予想よりラップされるタイミングが早くなりそうだ。トップ集団が来た。5周目にラップされる。集団の邪魔にならないように何とか抜かせる。もはやアタックラップは無理だ。ミラーを見ながら抜かせるタイミングを測るのに神経が向いてしまう。シケインでポストの旗に気を取られて思わず2輪用ピットロード入口に入ってしまう。すぐにコースに復帰するも大事な周回が一つ無駄に。

とりあえずチェッカー。マシンは無事に戻りまずは一安心。2台ほどクラッシュした車両がいるなかで無事に帰って来たのは良かったです。タイムはとても恥ずかしいものでしたが予選通過タイムは楽々?クリアーです。

車両保管は無いのでマシン到着後、ラップコムのロガーデータを吸い取り提出。USBメモリにデータを移す作業も事前に訓練しているので問題なくOK。これにて本日終了。と思ったら鈴鹿のオフィシャルさんが。「計測器がタイムを拾ってないです、手動でもタイムは計っているので結果はでましたが計測器の位置を変えてください」運転席右下から運転席ドアポケット内へ移動。テスターにて反応OK。失礼しましたぁ。

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(91号車のパドックです)

明日の準備をしているとGTのスーパーラップが始まりました。が、私は目もくれずエキゾーストノートをBGMにせっせと作業していました。でも折角だからGT-Rを見学する事に。1コーナー手前内側で見学です。おおっ素晴らしい!ハコ車といえども動きはもはやフォーミュラマシンです。乗ったら楽しそうです。お金持ちになったらカネにモノ言わせてレンタルしてみたいです(無理か)こうして予選日は無事に終了しました。ふう〜っ。

【3月16日 決勝】

12:00
決勝の時が来ました。ついに鈴鹿のスターティンググリッドの上に立つ事が出来ました。ここに来るまでには数々の努力、苦労と苦悩を重ね、心が「みしみし」と音を立てて折れるような出来事が何度となく襲いましたが、皆様の応援と持ち前の精神力で乗り切り、言葉にならない感情がこみ上げてきました。

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(スターティンググリッド上にて)
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(ついに来たな)
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(ポールは遠いなぁ)

グリッド上で森君に「いままでよく頑張った!ついに決勝の舞台だ。ただ今回レースは無理だ。場慣れの訓練だと思ってくれ。レースが出来るのは第3戦以降だ。作戦通り走り無事にマシンをつれて帰って来い!」

12:10 決勝
レース5分前の合図とともに我々はマシンから離れ、あとは全てを森君に任せる事に。フォーメーションラップも終わり、ついにスタート! スタート前の作戦は「普通にスタートしてくれ。クラッチミートして発進するな。最下位が決まっている以上無駄な消耗を押さえてシリーズ全体の事を考えろ」「上位の予選ラップを見ると1周目におそらくクラッシュがほぼ間違いなく起こる。クラッシュパーツを踏まないよう気をつけて避けろ」「天候も路面温度も良いから自己ベストを意識して走れ、ただ自己流で走るな、予選の走りの延長だからな」「計算上では6周目にラップされる、6周目は後ろを気にしろ」

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(一人旅の91号車)
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(ニスモプラットホームにて)

スタート後はあっという間に遅れをとり、集団から100mほど遅れて1コーナーへ進入。するとデグナー手前でクラッシュが発生!かなりのクラッシュだ。それから遅れること5秒後森君がクラッシュした車両を2台かわして行く。とりあえず2つポジションアップ。それからは森君一人旅、安定して周回を重ねていく。ピットウォールにあるニスモワークスのモニターを拝見しタイムと映像をチェック。トップ集団が最終ラップに差し掛かり「そろそろラップ遅れになるなぁ、91号車がトップ争いにドラマを生み出さないといいけど・・・、でもなかなか抜かれないなぁ」などと考えているうちにトップ集団が130Rを通過・・・「ああっ!いたいた!」トップ集団が130R通過時にシケインを差し掛かる91号車の映像が!「ひょっとしてギリギリラップされないぞ!」コースに目をやると91号車が最終コーナーを通過。その後5秒後にトップ集団がチェッカー。「森君!お前はもう1周ダーッ!」

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(のどかです)

永いラスト1周約3分を待ちついに91号車がチェッカー!無事に完走です。ホッと一安心です。マシンを車両保管場所へ移動させ、森君は応援に来てくれた多くの友人達に囲まれていい笑顔になっていましたね。目的の完走は果たせたのですが、人間は欲深い生き物、私はこんな結果に喜ぶ彼に複雑な感情を持ちながらも、まずは完走を素直に喜び、次へ繋がる貴重な結果だと考えました。

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(お帰り)

後片付けも早々に、ニスモのスタッフ様達にご挨拶を済ませ来月のレーシングスクールも参加することをお伝えしました。ねぎらいのお言葉も戴き次戦に備え練習に励む事を誓う森君なのでした。ですが、肝心の3月28日の数少ない鈴鹿フルコース練習日にスピード違反で裁判所行きです。貴重な練習日がパーです(バカヤロ)みなさんスピード出すならサーキットで!

最後に今回のレースで大変お世話になりました方々をご紹介いたします。

レースタイヤを支給していただいた「タイヤ館昭和一宮」様
工具を支給していただいた「中原商会」様
パーツ調達をスポンサードしていただいた「ヒロエージェント」様
シートをスポンサードしていただいた「ブリッド」様
レーシングスーツをスポンサードしていただいた「5ZIGEN」様
ケミカル用品を支給していただいた「和光ケミカル」様
リヤフェンダー修理時にガラス脱着費用を無料で引き受けてくれた「クラスター」様
板金修理を早く、上手く、安く行っていただいた「ロンドワークス」様
純正部品やコンサルト2の使用でお世話になります「岐阜日産オートシェルジュ」様
レース前のクラッシュリペアに付き合ってくれて岐阜日産の河村君、小澤君
ホームページのリザルト更新で土日にも作業していただいた「イフパレット」さん
テントを貸していただいた井上さんに齋藤君
森君を応援にきてくれた森君の友人一同
私のレース活動を昔からお手伝いしてくれているヒロキくん
コレットのマーチカップ参戦を応援してくださるお客様
最後に私を支えてくれる妻と子供をお守りしてくれたおばあちゃん感謝いたします。

これからも皆様の暖かいご支援よろしくお願いいたします。「コレットを応援したい!」と言う方は、是非ともお力添えよろしくお願いいたします!スポンサー様は絶賛募集中です!

レースから数日、森君の仕事ぶりに変化が。「やらされている」から「自分からやる」意識が芽生えた感じを実感できます。うちの場合、失敗にはスパルタがつき物ですがそれに耐えうる精神力が備わったようです。失敗を革め、次に活かす。レース活動と人生は一緒だと思います。目標を立て、それに向けて全力を尽くす。彼の人生90度くらい変わったかな。

次戦は5月25日 岡山国際サーキットです。

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